話のネタになるペン選び

前回までの3回で、旅ノートの基本的な書き方を紹介しました。今回は筆記具についてです。これも完全に好みだけの問題ですので、お気に入りのものを使ってください。
RYOは万年筆を好んで使います。
機能的にはノック式のボールペンの方がメリットが多いと思いますが、万年筆には他のペンには無いメリットもあります。
まずはインクですが、無限の選択肢があります!
いくつものメーカーから、色だけでなく、いろんな性格のインクが発売されています。
一般的なインクは水性の染料インクできれいな発色が特徴ですが、書いた後に汗がついたり雨に濡れたりすると滲んだり流れたりします。書いた文字を末永く残したい場合には、顔料インクや古典インクと言われるインクもありますし、蛍光ペンの様な蛍光インクもあるんです!

線の太さは、ペン先で決まります。
髪の毛の様に細い線からマジックの様な太い線まで、いろんな種類があります。
また、ペン先によっては、同じペン先=1本のペンで何通りもの太さを書き分ける事もできます。
使うインクとペン先が決定したら、後はお気に入りの軸(ボディー=外観)を選ぶだけです。
軸のデザインは様々です。
シンプルな物から凝った物、レトロな物からモダンな物、材質も金属、木、樹脂などです。
もちろん、見た目優先で軸から選んでもかまいません。
RYOが旅で使う万年筆は、Kaweco のSTEEL SportとLiliputの2本がメイン。
ステンレス製のSTEEL Sportは八角形のキャップに馴染めなかったので、丸断面に加工。インクはプラチナのブルーブラック。
アルミ製で小型軽量のLiliputは純正クリップを付けただけ。インクはプラチナのフォレストブラック(緑)。
どちらのペンにも古典インクを入れてあるのは、書いた字や図が雨で流れて見れなくなるのを防ぐため。
古典インクは酸性のためペンを傷めると言う話も聞きますが、手元の2本にそんな気配は全くありません。
金属ボディーを旅のお供にするのは、壊れるのを防ぐため。
普通の旅であればまだマシですが、キャンプに持っていくとポケットの中でどんな力がかかっているかわかりませんので、タフなペンを持っていきます。ポケットやカバンの中でインクがブチまけられると、テンション下がりますからね。
万年筆の最大の良さは、話のネタになることです。旅先や道中で、何度会話のきっかけを作ってくれたことでしょう。もともと人と話すのは苦手でないですが、先方からこちらに興味を持って話しかけてくれると、会話の始まりはずいぶんと楽になります。
愛用の万年筆がどんな出会いを作ってくれるのか?も今では旅の楽しみの一つになっています。
みなさんもぜひ愛用のペンと旅(キャンプ)に出てください♪
まだお気に入りのペンがない人は、それを探す旅を始めてはどうでしょう?