都立高の夏休み16日間に 冬も短縮、都教委決定

東京都教育委員会は28日、都立高校の夏休みを8月8~23日の16日間に短縮することを決めた。新型コロナウイルスの影響で休校が長引き、授業時間の確保が難しくなったため、夏休みをお盆前後の期間に絞り込む。冬休みも短くする。生徒や保護者に授業時間が減ることへの懸念が強く、6月の学校再開を前に短縮を決めた。
都立高校は新型コロナの感染拡大を防ぐため3月から休校、新年度の4~5月にも授業を行えていない。都教委はカリキュラムを今年度内に終えられるよう授業時間を捻出する必要があると判断。現行は7月21日~8月31日の夏休みを半分以下に短くする。特別支援学校の夏休みは8月1~23日にする。
現行12月26日~1月7日の冬休みについても高校は12月26日~1月3日、特別支援学校は12月26日~1月5日とする。また12月までに実施予定だった文化祭や体育祭などの学校行事については延期や中止をする。
小中学校を抱える区市町村については都教委の取り組みを周知したうえで、各地域の感染状況などを確認して判断するよう求める。
緊急事態宣言の解除を受け、都立高校は6月1日から段階的に再開される予定だ。当面は週1~3日の登校日を設け、在校時間も2時間半ほどにする。登校しない日は自宅でのオンライン学習などで対応する。感染状況を確認しながら6月15日からは登校日を週3~4日に増やして在校時間を6時間程度に延ばす計画だ。 (日本経済新聞)