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シンガポールは警戒レベルを上げても学校を閉鎖しない。その理由とは?

更新日:2020年4月7日


北海道で臨時休校が始まり、大阪府も休校対応を報道で発表。 27日は大阪市長が市内の学校を休校と発表すれば、総理も全国で休校要請と、更新の頻度が高く慌ただしい感覚が伝わります。 日本は混乱しました。 色々と意見はあるようですが、シンガポールでは警戒レベルが上がっても学校は閉鎖しておりません。 休校せず運営する理由が明確に書かれています。 写真はシンガポール政府の教育省のホームページです。 MOEの記述はThe Ministry of Education で教育省 FAQs COVID-19 KEEPING SCHOOLS RUNNINGという項目があります。 学校の運営についてです。 Why not close schools when DORSCON was changed to Orange?とタイトルにあります。 DORSCONとは感染症警戒レベルの事で現在は4段階の上から2番目のオレンジになっています。

警戒度が高い順にレッド、オレンジ、イエロー、グリーンがあります。 自分がどの位置にいてるのか知るには分かりやすい方法です。説明も簡単ですね。 自国がどの状態なのか分からないと混乱は起きます。 重要なのは以下の文面。 Closing school will disrupt many lives.

We don’t rule it out when required, but it is a major, major decision. 休校は多くの人の生活が混乱します。

必要な場合は除外しませんが、それは大きな、大きな決断です。


One thing to consider is that even if all students stay at home, there is no guarantee against infection.

Lots of infections happen at home actually.

It is also unrealistic to expect older kids to stay at home.

They will go out and inter-mingle.

考慮すべきことの1つは、すべての生徒が家にいても、感染に対する保証はないということです。 

多くの感染症は実際に自宅で起こります。

年長の子供たちが家にいることに期待することも非現実的です。

彼らは外に出て交流します。

事前準備と規定がしっかりしており「学校が感染症警戒レベル・オレンジの清掃ルーチンと環境衛生を強化、屋内施設の共有部分を一時的に停止し、学校が高水準の清潔を達成および維持できるようにします」と別の項目で書かれております。 突然休校要請して困るのは保護者。 共働きも多い中、どう子供を保護するのか?は大きな問題の一つ。 休校要請を否定しませんが、大きな決断の前には事前準備が必要です。 学校も混乱した筈です。 必要なのは適切な対策という事を忘れてはいけません。

状況のコントロール。子供を安全な学校に置き、親も対策に備える事ができ、仕事も続けられます。 シンガポール教育省のこのページには接触感染の事例として、日本のテレビ番組の実験を例にあげています。向こうでも放送されたのでしょうか? なんとも皮肉に感じます。 全文を読まれたい方は以下のリンクへ。英語です。 https://www.moe.gov.sg/faqs-covid-19-infection#qafzd


<4/7追記>ついにシンガポールも4月3日に学校を閉鎖。

5月4日まで1ヵ月。外出制限は無し。  

【シンガポール時事】

シンガポールのリー・シェンロン首相は3日、記者会見し、新型コロナウイルスの封じ込めに向け、学校や大半の職場を5月4日まで約1カ月間閉鎖すると発表した。


ロックダウン(都市封鎖)に近づいたが、外出制限の発動は見送った。


リー首相は「感染の急拡大を防ぐため、断固とした措置を講じる」と強調。

8日に学校を閉鎖後は、児童・生徒はオンライン授業も活用して在宅で学習する。

職場は7日から閉鎖されるが、スーパーや病院、交通機関、銀行、物流などは営業を続けられる。飲食店は店内飲食が禁じられ、持ち帰り専門となる。


マスクに関する政策も転換。

買いだめを警戒して「健康なら着用不要」と訴えてきたが、他人への飛沫(ひまつ)感染を防ぐ効果を認め、再利用可能なマスクを全戸に配布することを決めた。


国内の感染者数は3日時点で1114人に上り、5人が死亡した。 (時事通信)

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